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Date: 2007-12-04 22:07百科事典って何か特定の項目を調べる時以外でもただ眺めているだけでも面白いですよね?今は子供のころのような物理的な本を媒体とした百科事典ではなくもっぱらWikipediaのようなWebサイトの方ですが.
物理的な本の場合,読んでいる項目と全く関係なくても五十音順に並んでいる前後の記事が自然と目に入り,思いがけず面白い記事を見つけることができたりするのがよいですね.Webの場合はそれとはちょっと形体は違うもののハイパーリンクをたどってどんどん関連項目を追ったりして,あるいはランダム記事やお勧め記事などの動的な機能を利用できる楽しみがあります.
以下はその中で見つけた記述で,MMORPGである「ファイナルファンタジーXI」の項の一部でゲームの諸問題のうちユーザ側の問題として挙げられている部分です.
プレイヤーとモンスターの戦力バランスや,取得経験値の大小の関係上,ソロプレイや少人数(5人以下)パーティは成立しにくい仕様となっているため,一般のMMORPGでのような,普段はめいめいでフィールド上でモンスターを狩りつつ,別のプレイヤーに声をかけながらパーティを大きくしていくプレイスタイルは取れず,特定の大都市であらかじめ6人パーティを編成してから獲物を狩りに出かけるという,MORPG的な行動を取るユーザーが多い.
パーティ編成で,取得経験値はパーティ内の一番レベルの高いメンバーを基準に算出され,それより低いレベルのメンバーは取得できる経験値の割合は低くなる.その上,前出のレベル差補正による能力の下方修正の影響もあるため,パーティ内でのプレイヤー同士のレベル差は3以内であることが求められ,パーティ内のジョブ構成を厳選する必要性と相まってメンバーを揃えてモンスターを狩りに出かけられるようになるまでに長時間を要することもある.
「ファイナルファンタジーXI」 (2007年11月26日の版)『Wikipedia』(アクセス日:2007年12月04日)
URL:http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%B8%E3%83%BCXI&oldid=16368395
私自身はFFXIをプレイしたことはないのですが,プレイしたことのある友達から,高レベルにおいて適切なPT編成を強要されるスタイルに問題がある,という話は聞いたことがありました.で,私が興味を持ったのはこのすぐ下の記述で.
上記のような習慣は欧米などの海外プレイヤーにはあまり見られず,彼らは効率をあまり重視せず,パーティも現地で編成,リーダーも適当な人員が行う.よって彼らには効率的なレベリングができない問題はもともと存在しない.そのため,効率のみを追い求める日本人ユーザーらは,問題を運営側に対する批判に転嫁させることがある.
ふむむ.つまり視点が変えてみるとゲームがつまらないのはユーザおまえらの問題だろ.っとも言えるわけですね.
ユーザ側問題?運営側の問題?
以前数回に渡ってRMTやBOTに関して私の思うことを書きましたが,最後の記事「BOT・RMT問題を消し去る方法」を書いてた時点で私の中ではもう解決してしまった気がしてそれ以降は私自身あまり考えることはありませんでした.で,それ関係のエントリーもそれ以降書いていませんでしたが,たまたまこの記事をみて「あぁやっぱりそうだよなぁ.」っと改めて感じたわけです.
ちなみにポピュラーな項目に関しては編集合戦が起こることもあるWikipediaの記事だから信憑性がどうだとか,ファイナルファンタジーXIだから起こる問題だとか,欧米のユーザの遊び方,日本人ユーザの遊び方の良し悪しとか具体的な個々の記述は大して重要ではありません.
つまりは,ゲームに没頭しているユーザからすれば運営側に責任があると思えるゲーム内の諸問題も,さらに外側からみればユーザ側にも責任があると言えるものあるんじゃないの?というところ.
この「ユーザ側にある問題」というのは別にRMTとかBOTの利用により,明らかな規約違反をする人だけを言っているのではありません.その他のユーザ側の遊び方自体を含めての問題では?ということです.
また仮に明らかに運営側の責任といってよいものがあった場合でも,大きな視野で見ればそういった運営側を育て,養っているのはそのゲームを支持するユーザであるから結局どの部分をとっても運営側だけの責任とかユーザ側だけの責任とかいうのは適切ではないと感じますね.
ハブ対策にはマングース?
もう一つWikipediaから記事を引用します.「ジャワマングース」の項です.一般的なイメージで言えば「毒蛇ハブをも捕食するマングース」ってやつですが・・・
人間との関係
ネズミ駆除の為に人為的に移入されることもあった.しかし移入先の固有種を捕食し,生態系を崩壊するとの懸念から流通の規制,移入先での駆除が行われている.
日本における被害
日本ではハブ駆除も含めて沖縄島に1910年に導入された.動物学者渡瀬庄三郎の勧めによって,沖縄島の那覇市および名護市周辺,渡名喜島に導入されたという.渡名喜島では定着しなかったのものの,沖縄島では生息数を増加させ,沖縄島北部の山岳地帯を除く広い範囲で生息が確認されている.また奄美大島でも1979年に本種が放されて定着しているが,放獣した人物は不明である.沖縄島には、元来ネコ目の動物は生息していなかったが、本種の導入により生態系のバランスが崩れ、国指定天然記念物であるヤンバルクイナをはじめ、アカヒゲ、ノグチゲラ、ケナガネズミといった固有種や絶滅危惧種の生息が脅かされている。奄美大島でも同様で、特別天然記念物のアマミノクロウサギや天然記念物のトゲネズミのほか、島の固有種で推定100羽ほどしかいないオオトラツグミや、同じくオオアカゲラ、ルリカケス、アマミヤマシギ、イボイモリ等の捕食も危惧されている。
「ジャワマングース」 (2007年9月25日の版)『Wikipedia』(アクセス日:2007年12月04日)
URL:http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%AF%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%82%B9&oldid=15093025
詳しくはリンク先の記事を読んでください.
生態系全体を考えることが重視されなかった時代には人間が目先の目的で人間に害があると思われる動物を駆除した場合,あるいは自分に利益があると思われる動物(家畜・ペット)などを育てた場合,それが地域の生態系を破壊してしまったという例は数多くありますよね.
そもそも自然保護とは厳密には今でも「人間にとって好ましい環境の保護」のことで,単に視野が短期的なものから長期的なものになった程度の違いかもしれないけれど,それを言い始めると収集がつかなくなるので・・・
大きな系の中での流れを見ようとせず,自分の狭い視野の中で問題の原因を判断するあたりどこか最初のMMORPGの問題と似ている感じがします.
で,マングースは何だったかというと・・・
私が考えるのは問題の部分的な所ではなくその全体の系のことです.マングースによる弊害を挙げましたが,それをMMORPGの問題にそのまま置き換えてBOT,RMTを駆除すべきではないと言っているのではありません.最初のファイナルファンタジーXIの問題とともに,問題を見るときには自分と自分自身を含む体系とを切り離して考えると解決法が見えなかったり,誤った解を導いてしまうことがあるということです.
「あ~アップデートされてもゲームがつまらないなぁ,運営側はクソだ.」とか「BOT・RMTやるやつムカツクなぁ,あいつらのせいでゲームがめちゃくちゃになっている.」とか思いながらなおゲームを続けている人.あるいは最終的にそのゲームをやめた後に「このゲームに費やした時間は全くの無駄であった.」としか結論を出せない人はゲームが問題なのではなく,やはりその人自身の考え方(あるいは遊び方)の問題であると思うし,そういう人の言う「このゲームではなく別のことに時間を費やしていたら,きっと自分はもっとあ~だこ~だ.」とかいう主張は信じがたいなぁ,と思います.
ついでに
上記までのことと関係ありませんが,最近起こったゲーム会社の動きに関する2つのできごと.
「ActivisionとVivendi Gamesが合併.新会社Activision Blizzard誕生」
いずれも4gamerの記事です.Vivendi GamesはWoWを開発しているBlizzard Entertainmentを傘下に持つ会社です.
私がプレイしたゲームと関連があるものだったのでこの2つだけピックアップしました.方やビジネス方針の転換?のような話,方や合併による世界最大のゲーム会社の誕生と.他にもポピュラーなジャンルとなって間もないMMORPGには色々ニュースがあり,今後はどういうなっていくのか興味深いですね.
ちなみに「ゲームビジネスから手を引く」と聞くとずいぶん大きな方針転換のように聞こえますが,コンシューマゲーム機が日本のように盛んでなく,MMORPGの流行も日本よりはやかったりした経緯のせいでしょうか,韓国ではゲーム業界とその他のIT産業との区別はあまりされないそうですね.家電メーカーでいえば「ビデオカメラ部門が不調だから縮小して薄型テレビに注力するぞ.」みたいな程度の転換でそれほど韓国企業にとってはそれほど大きなことではないのかもしれませんが.